廃棄物分析

廃棄物分析 -Waste analysis-

産業廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく分析

産業廃棄物とは、事業活動を行った結果発生した廃棄物のことを言います。

製造業や建設業はもちろんサービス業や個人事業者から排出される少量の廃棄物についても産業廃棄物の分類に該当するものは産業廃棄物となります。

処分する前に有害物が入っていないことを確認するために、含有及び溶出試験が行われます。

業務内容

・焼却灰、飛灰、スラッジの含有/溶出試験
・鉱滓、汚泥中の重金属、有機塩素化合物の分析
・スクラバー排水中の揮発性有機化合物(VOC)の分析
・建設工事発生土の溶出試験

廃棄物分析について

産業廃棄物とは

産業廃棄物は、事業活動に伴つて生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物として20種類が指定されており、そのうち、爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有するものとして政令で定めるものを特別管理産業廃棄物と定めています。(廃棄物処理法第2条第4項)

産業廃棄物を適正に処理するためには、廃棄物の性状や有害物質の有無を把握することが重要となります。

産業廃棄物の種類

種類具体例
あらゆる事業活動に伴うもの(1) 燃え殻石炭がら、焼却炉の残灰、炉清掃排出物、その他焼却残さ
(2) 汚泥排水処理後および各種製造業生産工程で排出された泥状のもの、活性汚泥法による余剰汚泥、ビルピット汚泥、カーバイトかす、ベントナイト汚泥、洗車場汚泥、建設汚泥等
(3) 廃油鉱物性油、動植物性油、潤滑油、絶縁油、洗浄油、切削油、溶剤、タールピッチ等
(4) 廃酸写真定着廃液、廃硫酸、廃塩酸、各種の有機廃酸類等すべての酸性廃液
(5) 廃アルカリ写真現像廃液、廃ソーダ液、金属せっけん廃液等すべてのアルカリ性廃液
(6) 廃プラスチック類合成樹脂くず、合成繊維くず、合成ゴムくず(廃タイヤを含む)等固形状・液状のすべての合成高分子系化合物
(7) ゴムくず生ゴム、天然ゴムくず
(8) 金属くず鉄鋼または非鉄金属の破片、研磨くず、切削くず等
(9) ガラスくず、コンクリートくずおよび陶磁器くずガラス類(板ガラス等)、製品の製造過程等で生ずるコンクリートくず、インターロッキングブロックくず、レンガくず、廃石膏ボード、セメントくず、モルタルくず、スレートくず、陶磁器くず等
(10) 鉱さい鋳物廃砂、電炉等溶解炉かす、ボタ、不良石炭、粉炭かす等
(11) がれき類工作物の新築、改築または除去により生じたコンクリート破片、アスファルト破片その他これらに類する不要物
(12) ばいじん大気汚染防止法に定めるばい煙発生施設、ダイオキシン類対策特別措置法に定める特定施設または産業廃棄物焼却施設において発生するばいじんであって集じん施設によって集められたもの
特定の事業活動に伴うもの(13) 紙くず建設業に係るもの(工作物の新築、改築または除去により生じたもの)、パルプ製造業、製紙業、紙加工品製造業、新聞業、出版業、製本業、印刷物加工業から生ずる紙くず
(14) 木くず建設業に係るもの(範囲は紙くずと同じ)、木材・木製品製造業(家具の製造業を含む)、パルプ製造業、輸入木材の卸売業および物品賃貸業から生ずる木材片、おがくず、バーク類等
貨物の流通のために使用したパレット等
(15) 繊維くず建設業に係るもの(範囲は紙くずと同じ)、衣服その他繊維製品製造業以外の繊維工業から生ずる木綿くず、羊毛くず等の天然繊維くず
(16) 動植物性残さ食料品、医薬品、香料製造業から生ずるあめかす、のりかす、醸造かす、発酵かす、魚および獣のあら等の固形状の不要物
(17) 動物系固形不要物と畜場において処分した獣畜、食鳥処理場において処理した食鳥に係る固形状の不要物
(18) 動物のふん尿畜産農業から排出される牛、馬、豚、めん羊、にわとり等のふん尿
(19) 動物の死体畜産農業から排出される牛、馬、豚、めん羊、にわとり等の死体
(20) 以上の産業廃棄物を処分するために処理したもので、上記の産業廃棄物に該当しないもの(例えばコンクリート固型化物)

特別管理産業廃棄物の種類

種類性状および事業例
廃油揮発油類、灯油類、軽油類の燃えやすい廃油
《事業例》紡績、新聞、香料製造、医療品製造、石油精製、電気めっき、洗濯、科学技術研究、その他
廃酸
廃アルカリ
pH2.0以下の酸性廃液、pH12.5以上のアルカリ性廃液
《事業例》カセイソーダ製造、無機顔料製造、無機・有機化学工業製品製造、アセチレン誘導品製造、医薬・試薬・農薬製造、金属製品製造、石油化学工業製品製造、非鉄金属製造、ガラス・窯業、科学技術研究、その他
感染性産業廃棄物感染性病原体が含まれるか、付着しているか又はそれらのおそれのある産棄廃棄物
(血液の付着した注射針、採血管等)
《事業例》病院、診療所、衛生検査所、老人保健施設、その他
特定有害
産業廃棄物
廃PCB等廃PCBおよびPCBを含む廃油
PCB汚染物PCBが染み込んだ汚泥、PCBが塗布もしくは染み込んだ紙くず、PCBが染み込んだ木くず、もしくは繊維くず、またはPCBが付着もしくは封入された廃ブラスチック類や金属くず、PCBが付着した陶磁器くずやがれき類
PCB処理物廃PCB等またはPCB汚染物を処分するために処理したもの(環境省令で定める基準に適合しないものに限る)
廃水銀等及びその処理・廃水銀等(廃水銀及び廃水銀化合物)
・廃水銀等を処分するために処理したもの(環境省令で定める基準に適合しないものに限る)
《事業例》水銀回収施設、水銀使用製品製造施設、水銀を媒体とする測定機器を有する施設、大学及びその附属試験研究機関、その他
廃石綿等建築物その他の工作物から除去した飛散性の吹付け石綿、石綿含有保温材、断熱材、耐火被覆材およびその除去工事から排出されるプラスチックシート等で、石綿が付着しているおそれのあるもの、大気汚染防止法の特定粉じん発生施設で生じた石綿で集じん施設で集められたもの等
《事業例》石綿建材除去事業等
有害産業廃棄物水銀、カドミウム、鉛、有機燐化合物、六価クロム、砒素、シアン、PCB、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、1,3-ジクロロプロペン、チウラム、シマジン、チオベンカルブ、ベンゼン、セレン、1,4-ジオキサン又はその化合物、ダイオキシン類が基準値を超えて含まれる汚泥、鉱さい、廃油、廃酸、廃アルカリ、燃え殻、ばいじん等
《事業例》大気汚染防止法(ばい煙発生施設)、水質汚濁防止法(特定事業場)等に規定する施設・事業場

特別管理一般廃棄物

区分主な分類概要
特別管理一般廃棄物PCB使用部品廃エアコン・廃テレビ・廃電子レンジに含まれるPCBを使用する部品
廃水銀水銀使用製品が一般廃棄物となったものから回収した廃水銀
ばいじんごみ処理施設の集じん施設で生じたばいじん
ばいじん、燃え殻、汚泥ダイオキシン特措法の特定施設である廃棄物焼却炉から生じたもので、ダイオキシン類を3ng/gを超えて含有するもの
感染性一般廃棄物*医療機関等から排出される一般廃棄物であって、感染性病原体が含まれ若しくは付着しているおそれのあるもの

Q&A

よくある質問

産業廃棄物は何種類ありますか?

事業活動に伴って生じた廃棄物のうち法で直接定められた6種類(燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類)と、政令で定めた14種類の計20種類を産業廃棄物といいます。

産業廃棄物は何が多いですか?

産業廃棄物の排出量を種類別にみると、汚泥の排出量が最も多く、全体の半分近くにも達しています。 これに次いで、動物のふん尿、がれき類となっています。 これらの上位3種類の排出量が総排出量の8割を占めています。

13号と46号の違いは何ですか?

13号分析は主に埋立処理を行う際、46号分析は主にリサイクルを行う際に使用される分析方法について定めた告示です。 13号“分析”などとよく言いますが、13号、46号というのは「環境省告示」の番号です。

関連する法令

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清掃に関する法律に基づく分析

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処分する前に有害物が入っていないことを確認するために、含有及び溶出試験が行われます。

業務内容

・焼却灰、飛灰、スラッジの含有/溶出試験
・鉱滓、汚泥中の重金属、有機塩素化合物の分析
・スクラバー排水中の揮発性有機化合物(VOC)の分析
・建設工事発生土の溶出試験

廃棄物分析について

産業廃棄物とは

産業廃棄物は、事業活動に伴つて生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物として20種類が指定されており、そのうち、爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有するものとして政令で定めるものを特別管理産業廃棄物と定めています。(廃棄物処理法第2条第4項)

産業廃棄物を適正に処理するためには、廃棄物の性状や有害物質の有無を把握することが重要となります。

産業廃棄物の種類

特別管理産業廃棄物の種類

特別管理一般廃棄物

Q&A

よくある質問

産業廃棄物は何種類ありますか?

事業活動に伴って生じた廃棄物のうち法で直接定められた6種類(燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類)と、政令で定めた14種類の計20種類を産業廃棄物といいます。

産業廃棄物は何が多いですか?

産業廃棄物の排出量を種類別にみると、汚泥の排出量が最も多く、全体の半分近くにも達しています。 これに次いで、動物のふん尿、がれき類となっています。 これらの上位3種類の排出量が総排出量の8割を占めています。

13号と46号の違いは何ですか?

13号分析は主に埋立処理を行う際、46号分析は主にリサイクルを行う際に使用される分析方法について定めた告示です。 13号“分析”などとよく言いますが、13号、46号というのは「環境省告示」の番号です。

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